アオリイカ釣りといえば、エギングや活きアジを使ったヤエン釣りを思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、死んだアジを使ったエサ釣りでもアオリイカは狙えます。
実際に、堤防から死にアジをエサにしてアオリイカを狙ったところ、2kgを超える大型アオリイカを釣ることができました。
活きアジを用意できなくても、冷凍アジや死にアジを使えばアオリイカを狙える可能性があります。
この記事では、死にアジを使ったアオリイカのエサ釣り仕掛け、釣り方、アタリの出方、釣果を上げるためのコツを紹介します。
死にアジでもアオリイカは釣れる?
結論からいうと、死にアジでもアオリイカは釣れます。
アオリイカは活きた小魚だけでなく、弱った魚や死んだ魚にも反応することがあります。
特に大型のアオリイカは、底付近や藻場まわりでエサを待っていることもあるため、死にアジを使ったエサ釣りでも十分にチャンスがあります。
活きアジのように自分で泳いでアピールすることはできませんが、死にアジには、
・においでアピールできる
・冷凍して持って行ける
・活かす手間がいらない
・サビキでアジが釣れないときでも使える
・大型狙いの置き竿にも使いやすい
というメリットがあります。
エギングで反応がないときや、活きアジが確保できないときの選択肢として、死にアジのエサ釣りはかなり有効です。
死にアジを使うなら胴付き仕掛けが使いやすい
死にアジを使う場合、活きアジの泳がせ釣りとは考え方が少し違います。
活きアジならアジ自身が泳いでアオリイカを誘ってくれますが、死にアジは泳ぎません。
そのため、仕掛けでエサの位置を決めて、アジを自然に見せることが大切です。
そこで使いやすいのが、胴付き仕掛けです。もちろんウキ釣りが一般的ではありますが、混んでいる釣り場ではウキ釣りは何度も仕掛けを投入しなおすことになり、死にアジも痛みやすくなります。胴付きは、投げ込むとしばらくはそのまま待てるのでオススメです。
胴付き仕掛けは、仕掛けの一番下にオモリを付け、その少し上にエサを付ける仕掛けです。
オモリで底を取りながら、死にアジを海底から少し浮かせておけるため、アオリイカに見つけてもらいやすくなります。
底にアジをベタ置きすると、カニやフグなどにエサをかじられやすくなります。
そのため、死にアジを使う場合は、海底に完全に置くよりも、少し浮かせる意識で仕掛けを作るのがおすすめです。
アオリイカのエサ釣りの胴付き仕掛け
基本の仕掛けは、次のようになります。
堤防からアオリイカを狙うなら、道糸はナイロン3号〜5号、またはPEライン1号〜2号程度が使いやすいです。
幹糸はフロロカーボン4号〜5号程度を目安にします。仕掛けはがまかつのお墨付きなどエサ釣り用の仕掛けを使います。
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オモリは5号〜10号程度から始めると扱いやすいです。
潮が速い場所や水深がある場所では、使っている竿のオモリの負荷号数で可能ならば10号〜15号くらいまで重くしてもよいです。
ただし、オモリが重すぎるとアタリが分かりにくくなるため、底が取れる範囲でできるだけ軽めにするのがおすすめです。
泳がせ釣りのタックルの流用で十分です。泳がせ釣りのタックルは別記事で解説しています。
捨て糸は少し長めに取る
死にアジを使う胴付き仕掛けでは、捨て糸の長さが重要です。
捨て糸が短すぎると、エサのアジが底に近くなりすぎます。
底に近すぎると、カニなどにエサをかじられやすくなります。
逆に捨て糸を少し長めに取ると、死にアジを海底から浮かせることができます。
目安としては、捨て糸を1m~1.5m程度取ると使いやすいです。
根掛かりが多い場所では、捨て糸を少し細くしておくと、オモリだけを切って仕掛け本体を回収しやすくなります。
エサに使うアジのサイズ
死にアジを使う場合は、15cm前後のアジが使いやすいです。
大型アオリイカを狙うなら、やや大きめのアジでも問題ありません。
ただし、20cm前後のアジになると、エサとしては少し大きく感じる場面もあります。
秋の小型アオリイカを狙うなら小さめ。
春から初夏の大型アオリイカを狙うなら、少し大きめのアジを使うとよいです。
冷凍アジを使う場合は、完全に解凍しすぎると身が柔らかくなり、針に付けにくくなります。
半解凍くらいの状態で付けると、身崩れしにくく扱いやすいです。
死にアジの付け方
死にアジは、エサ釣り用仕掛けの上の針に背掛けで付け、アジが水平になるようにします。
口掛けなどでアジが曲がった状態で付いていると、水中で不自然に回転しやすくなります。
また、下についているイカを掛けるための針がアジにからまないように注意が必要です。
釣り方の基本
仕掛けを投入したら、まずはオモリで底を取ります。
底に着いたら、糸ふけを取って待ちます。
基本は、糸を張って、ドラグを緩めて回遊を待ちます。
たまに軽く誘いを入れることもあります。
その時は、竿先をゆっくり持ち上げて、死にアジを少し浮かせます。
そのあと、ゆっくり下ろして、弱った魚が沈むように見せます。
激しくしゃくる必要はありません。あまり動かしすぎると、アジが身崩れするため、あまり動かさずに待つことが基本です。
アタリの出方
アオリイカが死にアジを抱くと、竿先が大きく曲がり、ラインが出ていきます。
ヒラメなどの魚のアタリほど鋭い曲がり方はしないですが、ラインが長くでていくようなアタリ方です。
大型のアオリイカの場合、最初は青物やエイのように感じるほどに勢いよくラインが出ていきます。
竿先にアタリがでたら、すぐに強く合わせるのではなく、まずは糸ふけを取ります。
イカがアジを抱いていることを確認してから、竿を立てるように合わせます。
魚釣りのように強くビシッと合わせる必要はありません。
泳がせ釣りのアタリ方が参考になります。下記記事で解説しています。
合わせ方とやり取り
アオリイカのエサ釣りでは、強く合わせすぎないことが大切です。
強引に合わせると、身切れしたり、イカがエサを離したりすることがあります。
重みを感じたら、竿をゆっくり立ててテンションをかけます。
その後は、糸を緩めないように一定のテンションで巻き取ります。
アオリイカは途中で何度かジェット噴射することがあります。
ここで無理に巻くとバラしやすくなるため、ドラグを効かせながら落ち着いて寄せましょう。
大型の場合は、かなりラインが出されますので、焦らずゆっくり寄せることが大切です。
取り込みはタモを使う
アオリイカが足元まで寄ってきたら、無理に抜き上げないほうが安全です。
特に1kgを超えるアオリイカや、2kgクラスの大型はかなり重さがあります。
抜き上げようとすると、仕掛けが切れたり、身切れしたりする可能性があります。
取り込みにはタモかギャフを使いましょう。
初心者にはタモがおすすめです。タモ枠は60㎝くらいの大きめがすくいやすくてオススメです。
イカを足元まで寄せたら、イカを横に向かせてイカの後ろにタモを入れてすくうことが基本です。一人で取り込む時にイカを横に向かせることが難しい場合は、タモを沈めて、イカの下からすくうようにタモ入れします。魚みたいに取り込もうとすると、イカ掛け用の針がアミに絡まったりしてバラス原因になります。
取り込み直前に最後のジェット噴射をすることも多いので、タモ入れの直前でドラグを締めすぎないようにすることと最後まで糸を緩めないようにしましょう。
狙いやすい時間帯
アオリイカのエサ釣りは、夜明け前から朝まずめにかけて狙いやすいです。
特に、干潮や満潮から潮が動き始めるタイミングや、朝まずめの短い時合はチャンスがあります。
夜のうちにポイントへ入り、暗いうちから仕掛けを準備しておくと、時合を逃しにくくなります。
また、夕まずめから夜にかけても狙えます。
死にアジを使う釣りは、エギングのように何度も投げ続ける釣りではないため、潮の動きや時合を意識してじっくり待つのが大切です。
狙いやすい場所
アオリイカのエサ釣りで狙いやすいのは、アオリイカの回遊待ちになるので、沖のかけ上がり、藻場の近く、港内の常夜灯の明暗部、先端や角の潮通しのよい場所など、アオリイカが回遊しそうなポイントが狙い目になります。
大型アオリイカは、浅すぎる場所よりも、ある程度水深がある場所や、近くに藻場・岩礁帯がある場所で狙いやすくなります。
アジが群れている場所も有望です。
サビキでアジが釣れる場所は、アオリイカのエサになる小魚がいるということなので、アオリイカが回遊してくる可能性があります。
死にアジのエサ釣りで釣果を上げるコツ
死にアジを使う場合のコツは、エサを底に置きっぱなしにしないことです。
完全に底に置いてしまうと、カニやフグなどにエサを食べられやすくなります。
捨て糸を長めに取り、アジを海底から浮かせることで、エサ持ちがよくなり、アオリイカにも見つけてもらいやすくなります。
また、アタリがない時間が続いたら、エサを確認しましょう。
アジの内臓だけ食べられていたり、身がボロボロになっていたりすることがあります。
エサが傷んでいるとアピール力が落ちるため、こまめに交換することも大切です。
活きアジと死にアジはどちらがよい?
活きアジは自然に泳いでくれるため、アピール力は高いです。
しかし、活きアジは確保する手間がかかります。
サビキで釣れない日もありますし、釣れてもサイズが大きすぎることがあります。
また、活きアジを使うと仕掛けに絡むこともあります。
一方で、死にアジは泳ぎませんが、冷凍して持ち込めるので準備が簡単です。
仕掛けに固定して使えるため、絡みにくく、底付近をじっくり狙いやすいメリットがあります。
活きアジが用意できるなら活きアジ。
活きアジがない、または仕掛け絡みを減らしたいなら死にアジ。
このように使い分けるとよいです。
死にアジの胴付き仕掛けが向いている人
死にアジの胴付き仕掛けは、次のような人に向いています。
・エギングでなかなか釣れない人
・活きアジを用意するのが大変な人
・冷凍アジを使って手軽に狙いたい人
・堤防から大型アオリイカを狙いたい人
・置き竿でじっくり待つ釣りが好きな人
・朝まずめや夜釣りでアオリイカを狙いたい人
エギングとは違い、死にアジのエサ釣りはじっくり待つ釣りです。
派手なアクションは必要ありませんが、仕掛けの位置、エサの状態、潮の動きを意識すると釣果につながりやすくなります。
アオリイカのエサ釣りの釣行記
実際にアオリイカを死にアジの胴付き仕掛けで2㎏以上を連続して釣った時の実釣記録です。
また、2㎏以上の大型も釣れましたが、バラシもあった実釣記録です。
まとめ
アオリイカは、死にアジを使った胴付き仕掛けでも狙うことができます。
活きアジのように泳いで誘う釣りではありませんが、死にアジのにおい、シルエット、底付近での存在感でアオリイカにアピールできます。
特に大型アオリイカを狙うなら、死にアジを海底から少し浮かせた胴付き仕掛けがおすすめです。
底にベタ置きするとカニなどにエサを食べられやすいため、捨て糸を少し長めに取り、アジを浮かせるのがポイントです。
エギングで反応がないときや、活きアジが確保できないときは、死にアジを使った胴付き仕掛けでアオリイカを狙ってみてください。
堤防からでも、2kgを超える大型アオリイカが釣れる可能性があります。
アオリイカのエサ釣りで使うタックルは泳がせ釣りの道具類で共有できます。




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