釣りの投げ方のコツ

 釣りは、エサやルアーを水中に投げ込むことからスタートします。釣りの基本動作のひとつです。そして重要な技術のひとつです。  具体的な技術としては、ルアーやエサのついた仕掛けを狙ったところに投げること(キャスト)の正確性(アキュラシーといったりします)です。

 狙ったところに投げる技術の重要性と投げられない場合のトラブルの実例を紹介します。そして、技術の身に付け方を記載しています。

1　狙ったところに投げることの重要性

 狙ったところに投げることができないと何か困ることはあるでしょうか？

•  魚のいる場所へ、エサやルアーを届けられない。
•  他人の糸と絡まることがある。

 魚は、障害物の周りに着いてたりします。なので、魚を釣りたければ、障害物の近くにエサやルアーを投げ込む必要があります。ミスったら、ルアーが障害物に引っ掛かり糸を切らないといけなかったりします。

 混雑している釣り場では、真っ直ぐ投げれないと隣の人の糸と絡みます。いわゆる、オマツリです。すぐにほどくことができればいいですが、絡まりがひどいと切るしかなくなります。またお隣の人に魚がかかっていた時に引っかけたら最悪です。無事に釣り上げることができたらいいですが、あなたが絡ませたせいで魚をバラしたらシャレになりません。

2　トラブルの実例

　狙ったところに投げられないとおこるトラブルの実例を紹介します。いずれも私が子どものころのことです。

　海でフカセ釣りをしてクロを狙っていた時、隣の親戚に魚がかかっている時に真っ直ぐ投げれずに絡ませました。ほどき終わった頃、かかっていた魚は根に逃げ込み、糸が切れてしまいました。親戚だったからトラブルになりませんでしたが、相手が他人だったらヤバかったと思います。

　ブラックバス釣りに良く行ってました。バス釣りも立ち木とかを狙うので、私も立ち木などの障害物のそばを狙ってキャストしてました。おこづかいを貯めて買ったばかりのルアーを引っかけたくないけど、攻めないと釣れないので慎重に投げてました。まあ、すぐ引っかけてたんですけどね。夏の減水期に拾いに行って回収してました。

3　狙ったところに投げるためには

スピニングリール、ベイトリール両方に共通して言えることは、狙ったところに投げる技術を身に付ける最短の方法は、投げるときの竿の軌道を一定にすることです。

 指を離すタイミングに原因を求めている人もいます。間違いじゃないですが、初心者に調整は難しいでしょう。

 投げ方としては、頭の上から両手を使って竿を真下に振り下ろすのが良いと思います。剣道のメンみたいな感じです。顔の向いているほうに真っ直ぐ飛んでいきます。

 距離の調整は、飛びすぎかもと思ったら、左手(右手が竿を持つ手の場合)の親指と人差し指でスプールをゆっくり押さえる感じでブレーキをかけたら調整できます。

 後は、実釣あるのみです。釣りの最中は、投げるときに、毎回狙ってください。狙ったところと着水点がズレたら、何故か？考えて修正しながらやると、上達が早いと思います。