メバルは、小型であってもファイトがパワフルで釣って楽しいうえ、食べてもおいしい魚です。メバルの釣り方は、ルアーで狙うメバリング、カブラ、エサ釣りがあります。
どの釣り方でも、堤防で楽しむことができる身近なターゲットです。この記事では、メバルの釣り方、習性、狙う時期や時間帯を解説します。
メバルの習性
メバルは、日本全国に広く分布していて、沿岸部の岩礁帯や藻場等に群れでいて、その食性は、肉食性で、小魚や甲殻類、アミ類、ゴカイ類をエサにしています。また、メバルは、普段は警戒心が強く、障害物のまわりに隠れて身を潜めています。しかし、夜間や潮流の変化などで活性があがると、障害物を離れ、群れで上を向いて浮き上がってくることがあります。そのため、活性の低い時は、障害物をタイトに狙う必要があり、逆に活性の高い時は、オープンなエリアでもアタッてきます。
メバルとひとくくりに呼ばれていますが、体色でアカメバル、シロメバル、クロメバルの3種類がいます。アカメバルは、体色は赤色ですが、金色に見えることもあり、警戒心が強く、岩礁帯に住んでいます。シロメバルは、白っぽい体色で、港内にいることが多いです。クロメバルは、背中が青色に見え、回遊性が高く、ベイトを追って群れで行動しています。
沿岸部で釣れるメバルのアベレージは20㎝前後です。大型で30㎝くらいにまで成長します。
メバルの釣れる時期
メバルは、適水温が12℃から16℃といわれており、釣れる時期は、地域によって異なりますが、11月頃から6月頃までです。産卵期は、1月頃で、産卵後の回復期である1月中旬頃から2月中旬頃が、最も釣りにくい時期にあたります。一方、回復期の後である3月頃から5月まで、産卵前の12月ころがもっとも釣りやすいハイシーズンにあたります。水温があがる7月以降は、沖の深場に出ていくと言われています。
メバルの釣れる時間帯
メバルは夜行性のため、基本的には夜釣りがメインになります。また、夜でも潮の影響を受けるので、干潮や満潮の1時間前と干潮や満潮から潮が動き出す1時間後のタイミングに活性があがりますので、その時間を狙うのが良いと思います。昼間でも釣れないことはないですが、小型が多くなる傾向にあります。
メバルの釣り方 ルアー釣り
メバルは、小魚、甲殻類、アミなど小さなベイトを捕食しており、ルアーにもよく反応します。メバルのルアー釣りであるメバリングでは、ジグヘッドにワームで釣るやり方と小型のプラグで狙います。
メバルのルアー釣りで用意するもの
メバルは、ジグヘッドとワーム、5g程度の小型のプラグなど様々なルアーで釣ることができます。中でも使いやすいのは、1.5g程度のジグヘッドにワームの組み合わせです。ジグヘッドの重さは、1.5gを基本とし、メバルのアタリが小さい時、表層で当たる時は1g程度まで軽くし、風が強いとき、底の方でアタリが出る時は、2gから3gくらいまで重くします。オススメのワームは、ガルプベビーサーディンです。このワームで尺メバルを釣っています。
また、メバルの活性が高く表層でアタリが出る時は、フローティングミノーなどのプラグでテンポよく探っていくほうが効率的です。他にもプラグの方が良い場合もあり、特に表層に漂うアミを食べている時は透明なプラグを水面に漂わせたり、ゆっくりと巻いてくることにしか反応しないこともあります。そんな時はメバペンをオススメします。
メバルのルアー釣りの釣り方
ワームの操作方法は、ただ巻きのリトリーブで、表層から順番に段々とワームを巻いてくる深さを深くして探っていきます。反応がなければ、中層でリールを巻く手を止めて、竿先をあげてワームを少し持ちあげてから下にゆっくりとおとすイメージのリフトフォール、ちょんちょんと竿をしゃくってからワームを下におとすちょんちょんフォール、障害物まわりでリールを巻く手をとめてそのままワームを落としていくカーブフォールが有効です。これでもアタリがない時は、ジグヘッドをダート系にして、ちょんちょんフォールと同じようにアクションさせるマイクロワインドで誘うとよく反応することもあります。ダート系のジグヘッドもひとつは持っていた方が良いと思います。
メバルからの反応がない時は、ワームのカラーや種類を変えることであたってくることもあるので、いろいろと試してみることが重要です。また、カラーや種類を変えた時は、1投目で反応がある場合が多いので、最初のキャストに集中する必要があります。
メバルの釣り方 カブラ
メバルをカブラと呼ばれる漁具で釣る釣り方があります。カブラとは、針にサバ皮などが巻かれたものでサビキによく似た疑似餌のついた針です。また、カブラは、漁師さんが使っている漁具ですので、良く釣れるのも当たり前と言えるかもしれません。そんな漁師の漁具が市販されているのかというと、カブラは、林漁具、ブリーデン、TICTで販売されています。実際に使ってみると、ワームをさんざん投げてアタリがなかったのに、カブラを投げたら一発で喰ってきたことも結構あります。その逆もあるので、私は、通常のメバリングのルアーローテーションに入れて使っています。
メバルのカブラ釣りで用意するもの
カブラ自体には自重がほぼないため、投げる為には、別にオモリとなるものとして、フロート、キャロライナシンカー、スプリットシンカーのいずれかが必要になります。表層で使いたい場合は、フロート(飛ばしウキ)で、沈める時は、キャロライナシンカー、スプリットシンカーを使います。フロートの重さは、竿の負荷できるオモリの重さにあわせてください。5~10gくらいが良いと思います。キャロライナシンカーも同じくらいの重さで良いと思います。スプリットシンカーは、軽く2g程度が良いと思います。また、スプリットシンカーでは、近距離でゆっくりと誘いたい時は、ガン玉を打つこともあります。その場合は、3B(1g)か4B(1.3g)が良いと思います。
メバルのカブラ釣りの釣り方
ワームのただ巻きと同じく、基本は投げて一定の速度で巻いてきます。アタリがなければ、リールを巻く手を止めてフォールさせたり、竿をしゃくってからフォールさせるなどがあります。メバルは障害物についているので、ルアーやカブラで狙う場合は、しっかりと狙うポイントを把握しておく必要があります。下記記事にメバルのポイントをまとめていますので、よろしければご覧ください。
メバルの釣り方 エサ釣り
エサは、タエビ(ヌマエビ)、モエビ(シラサエビ)、虫エサ(アオムシなど)の活きエサが使われます。活きエサ以外では、冷凍のシロウオが使われます。これらのエサの中でも、最もオススメは、タエビ(ヌマエビ)です。このエビは、海中で下に向かっていくため、マキエとして撒いても効果的です。しかし、活きエサとして販売している釣具店が少なくなってきています。それから、モエビ(シラサエビ)は、横に泳ぐ性質のためマキエとしては使いづらいです。これも活きエサとして販売している釣具店が減少傾向にあります。虫エサは、販売している釣具店も多いことから、このエサを使うことが多いのではないかと思います。
どのエサも活きエサなので、なるべく活きた状態で使いため、あまり深く釣り針を刺さないように注意すると良いと思います。
エサの付け方として、エビ類の場合は、尻尾の羽をとって、尻尾から針を刺し、頭の手前で針先を出すようにします。頭まで針をさすとエビが死んでしまいます。虫エサの場合は、生命力が強いので、簡単には死にませんが、チョン掛けがよいです。
メバルのエサ釣りで準備するもの
ウキ釣りか脈釣りで釣ります。ウキ釣りでは、道糸がナイロン2号程度で、水深にあわせて固定ウキか遊動ウキとします。いずれも夜釣りになるので、電気ウキが必須です。竿は、0.6号くらいで5m前後の磯竿に2000番程度のリールが使いやすいと思います。また、夜間なのでのインナーロッドの方が、トラブルが少なくて釣りやすいです。それから、小さめのサルカンにハリスは0.8号か1号程度、針はがまチンタメバルの8号程度が良いと思います。
脈釣りでは、道糸とハリスを一体として針を結んで針の上30㎝くらいのところにガン玉を打ちます。道糸はフロロの0.8号か1号で針はがまチンタメバル8号程度、ガン玉の重さは3Bか4Bくらいが良いと思います。竿は5m程度の渓流竿やメバル用の竿が良いと思います。
メバルのエサ釣りでの釣り方
ウキ釣りは、ウキ下の深さを2m程度から始めて、エサが盗られたら浅く、逆は深くしてアタリのでる深さを探っていくようにします。また、タエビが手に入っていれば、少し撒きエサとして撒くエビ撒き釣りが良いと思います。
脈釣りは、潮の流れにのせて流したり、深くいれたり浅くしたり、様々な深さを攻めることができます。少しずつ沈めていったり、いったん底まで沈めてからゆっくりと誘いあげたります。アタリは一気に持って行ったり、居食いのような感じで微かな違和感だったりします。アタリかもと思ったら、竿先をゆっくりとあげるききアワセをすると良いと思います。
メバル釣りに必要な道具
メバル釣りは、夜間の釣りがメインですので、ヘッドランプは必須です。なるべく200ルーメン以上の明るいものを使わないと仕掛けを作るのが難しくなると思います。また、メバル釣りにはゲストで50㎝クラスのフッコ(スズキ)が掛かってくることも多いので、タモ網も必須です。
まとめ
メバルの釣り方として、ルアーを使ったメバリング、カブラを使った釣り、エサ釣りを紹介しました。一番お手軽なのは、メバリングやカブラを使った釣りですが、確実性でいえばエサ釣りの方がなにかしらは釣れると思います。この記事が参考になれば幸いです。
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