堤防からの泳がせ釣り 青物やヒラメを狙う仕掛け、エサの付け方、合わせのタイミング、釣り方 のコツを紹介します。

2022/04/27

how to 泳がせ釣り

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青物やヒラメを釣ってみたいと考えている人も多いと思います。

ただ、中には、どうやって釣ったらいいかわからないという人もいると思います。

今回の記事では、初心者でも堤防から手軽に青物やヒラメを狙える泳がせ釣りをご紹介します。


堤防からの泳がせ釣りで釣ったブリ


この記事は以下のような人におすすめです。

  • 青物やヒラメを釣ってみたい
  • 難しいテクニックとか使わずに大物を釣りたい

私は、子どもの頃から泳がせ釣りをやっていて、泳がせ釣り歴は30年以上になります。そんな私が、これまでの経験から、泳がせ釣りの仕掛けやコツを紹介します。

堤防からの泳がせ釣りとは

堤防からの泳がせ釣りは、文字通り活きた小魚をエサに大物を狙う釣りです。釣り方としては、活きた小魚を泳がせるだけなので、難しいテクニックは特に必要ありません。小魚が勝手に泳いでアピールしてくれるので、投げて待つだけのお手軽な釣りであるにもかかわらず、釣れる魚は高級魚の大物が多く、ロマンあふれる釣りだと言えます。また、初心者でも始めやすく、船で沖まで行かなくても、身近な堤防から青物、ヒラメを狙える釣りです。

堤防からの泳がせ釣りのターゲット

堤防からの泳がせ釣りのターゲットとなるのは、小魚をエサとして捕食している大型のフィッシュイーターです。主なターゲットを紹介します。

青物・スズキ

堤防からの泳がせ釣りで釣ったスズキ


ブリやヒラマサなどの青物、スズキは、小魚を追って潮通しのよい堤防に回遊してくるため、代表的なターゲットと言えます。

ヒラメ

堤防からの泳がせ釣りで釣ったヒラメ


底でじっと砂に隠れて、エサの小魚が通りかかると飛びあがって襲い掛かる習性があります。あまり泳ぎ回るイメージはないですが、小魚を追って回遊もします。

クエ・アコウなどの根魚

堤防からの泳がせ釣りで釣ったクエ


岩礁帯があるような場所やテトラの入っている堤防では、ターゲットとなります。主に夏場が狙える時期です。

その他

堤防からの泳がせ釣りで釣ったアオリイカ


その他に釣れる魚は、チヌやマダイ、アオリイカ、マゴチ、シロサバフグ、アナゴなどです。嬉しくない魚としては、エソ、ウミヘビ、エイなども釣れます。

堤防からの泳がせ釣りで使う活きエサ

堤防に集まっている小魚を捕食しようと寄ってきた大型魚を釣るマッチザベイトな釣り方が、泳がせ釣りです。そのため、泳がせ釣りの活きエサは、現地で調達することが基本です。泳がせ釣りのエサとなる活きエサは、アジ、サバ、イワシ、サッパが一般的です。それぞれの活きエサの特徴を紹介します。

アジ

アジは、最も調達しやすく、丈夫で弱りにくく、食いが良いエサです。どのような釣り方、仕掛けでも使いやすい泳がせの万能エサです。

泳がせ釣りの活きエサのアジ


サバ

サバは、丈夫ですが、食い込みがいまいちのことが多いため、他のエサよりもじっくり食わす必要があります。また、暴れるため、仕掛け絡みも多くなる傾向にあります。しかし、沖まで泳いでいくことが多いため、仕掛けによっては重宝します。

泳がせ釣りのエサのサバ


イワシ

イワシは、食い込みは一番良いのですが、すぐに弱ります。針に付ける時もウロコを剥がさないように細心の注意が必要になります。仕掛けを投入した後は、イワシの状態を常に把握し、弱ったらすぐに付け替える必要があります。

泳がせ釣りの活きエサのイワシ


サッパ

サッパは、イワシより丈夫ですが、これも食い込みがいまひとつなので、じっくりと食わせる必要があります。

泳がせ釣りのエサのサッパ


これ以外でも、カマスやコノシロを使って大型の青物を狙う場合もあります。また、ネンブツダイやイサキの幼魚とかでも釣れたりしますし、ササノハベラがヒラメの胃袋からでてきたこともあるので、現地で調達した小魚は、幅広く使えると思います。

堤防からの泳がせ釣りの活きエサの現地調達の仕方

泳がせ釣りは、活きエサを調達しないことには、エサを泳がせることができません。泳がせ釣りで最も重要な点は、エサとなる小魚の確保です。アジングでアジを調達している人もいますが、マズメ時にある程度の数を確保する必要があるため、サビキ釣りで狙う方が無難だと思います。

サビキ釣りの仕掛け

サビキ釣りは、磯竿2号程度に2500番クラスのリールに3号くらいのナイロンラインを巻いたタックルを準備します。ウキサビキとか投げサビキとか呼ばれる仕掛けを紹介します。


サビキ仕掛け


ナイロンの道糸にウキ止め糸を結び、シモリ玉、スナップ付サルカン、からまん棒をつけてサルカンに結びます。スナップ付サルカンの部分をシモリペットで紹介されているケースもありますが、スナップ部分が錆で腐食してウキが流される惨事を経験したことがあるため、オススメしません。また、からまん棒は、つけていないと仕掛けを投げる時にウキがサルカン部分まで下がり、仕掛けに絡みやすくなります。

サルカンに市販のサビキ仕掛けを接続し、オモリと書かれている部分に下カゴを接続します。

サビキ


ウキの大きさと下カゴの大きさは、ウキが4号であれば、下カゴは小を、6号であれば中をあわせてください。下カゴを買う時に適合した大きさが表示されているので参考にされてください。

サビキで使う下カゴ


下カゴに入れるエサは、アミエビと呼ばれる冷凍エサです。釣行の前に水汲みバケツに水を入れて、ビニールごと水につけて溶かします。又は、現地で海水を汲んで、同じように溶かします。アミエビが溶けたら、なるべく水気を切ります。その方が手にべたつくことが少なくなります。また、エサの増量と水分調節のため、パン粉を少し入れるとよいと思います。集魚剤等は、必要ないと思います。サビキでは、アミだけしか使っていない方が良く釣れます。

溶けたアミエビ


サビキ釣りのコツ

サビキ釣りでたくさん釣るコツは、アミエビのマキエとサビキ仕掛けを同調させることです。魚はアミエビを食べようとやってきますので、そのアミエビとサビキ仕掛けが一緒のところにないと針にかかりません。

同調のコツは、仕掛けの投げ方にあります。仕掛けを投入する時に頭の上からまっすぐに竿を振り下ろすと下カゴの着水点付近にサビキとウキが一緒に着水します。横から投げると、下カゴとサビキ仕掛けが離れて着水します。着水時がもっとも多くのアミエビが海中に撒かれますので、そのアミエビとサビキ仕掛けが離れていると、魚は喰ってきません。

アミエビのみのマキエの方が、当たりやすいと感じています。様々な集魚剤が売られていますが、アミエビの純度が高い方が良く釣れます。サビキの擬餌針は、アミに似せてあるため、他の集魚剤で魚が集まってきてもサビキの針は喰いづらいのではないかと思います。

堤防からの泳がせ釣りで狙う時期と時間

泳がせ釣りをする時期

堤防からの泳がせ釣りは、年中狙うことができますが、重要なことはエサとなる小魚がいるかどうかです。小魚がいなければ、フィッシュイーターの回遊もないでしょう。また、泳がせ釣りのエサとなる小魚を現地調達できない時は、エサがないので釣りができないということになります。

季節でいうと、初夏から秋までは、マメアジがたくさんいるので、大型魚の回遊も期待でき、エサも調達可能なので、泳がせ釣りをすることができます。その他の時期では、エサとなる小魚が釣れていれば狙えます。そのため、小魚が寄っているのか事前の情報収集が重要です。

泳がせ釣りで狙う時間帯

堤防からの泳がせ釣りは、昼でも夜でもできますが、朝マズメが魚の活性も高く、最もチャンスのある時間帯です。朝のマズメ時の泳がせ釣りの仕掛けを投入するタイミングの目安は、空が明るくなる直前の日の出の1時間ほど前です。この時間から、日が昇るまでが、最も狙い目の時間帯であり、確実に仕掛けを投入していたいタイミングです。


朝マズメ


日が昇った後も1時間くらいは、可能性の高い時間帯です。その他では、満潮や干潮の潮どまりから1時間後くらいの潮の動き始めも良いと思います。他の時間帯でも、ベイトとなる小魚が寄っている時は、ターゲットとなる魚が回遊してくる可能性があります。真夏の昼間に70㎝オーバーの座布団サイズのヒラメを釣ったことがありますので、あきらめないことも重要だと思います。

暗い時間帯は、アナゴ、クエ、ウミヘビ、エイ、スズキが食ってくる確率が高く、泳がせ釣りの仕掛けの投入のタイミングとして紹介した日が昇る1時間前くらい前のマズメ時からは、アナゴ、ウミヘビ、エイのかわりに、ヒラメ、青物が食ってくることが多いです。

堤防からの泳がせ釣りのタックル

堤防からの泳がせ釣りで使用する竿は、ジギングタックルや青物用のタックルの流用も可能ですが、5mくらいの3号か4号の磯竿が使いやすいと思います。竿の表記の○号の○の数字が大きい方が強く、3号と4号では、4号の方が強い竿になります。磯竿は長いので遠投しやすく、柔らかいので魚の食い込みもよくなります。また、竿の柔らかさは、キャスト時に活きエサから針が外れるトラブルを避けやすい小魚に負荷のかからない投げ方ができます。

また、泳がせ釣りは、ウキ釣りを除き、置き竿で釣ることが多いため、魚のアタリがあったときに、竿が大きく動くことがあります。その時に、竿やリールに傷がつくことが多いため、高価な竿やリールを使うことはお勧めしません。

私は、磯竿4号5.3mと3号5.3mを使っています。リールは道糸としてPE2号か3号が200mまける容量のリールがよいと思います。または、ナイロン5号前後が150mの容量があればよいです。リールは、ドラグ性能が重要です。アタリがあった時にドラグがきいて、ラインがスムーズに出ていかないと竿ごと海中に引き込まれることになります。

下記記事にコストパフォーマンスに優れたオススメのタックルを紹介していますので、よろしければご覧ください。

堤防からの泳がせ釣りの仕掛け

代表的な仕掛けは3種類です。どの釣り方にも一長一短があり、釣り場の状況や対象魚によって仕掛けを使い分けることが釣果アップにつながります。

ウキ釣り仕掛け

泳がせ釣りのウキ釣り仕掛け


ウキ釣りは、主に中層を狙う釣り方で、青物やスズキを狙うのに適した釣り方です。また、ウキ下を深くすると、ヒラメや根魚も狙うことができます。この釣り方のメリットは、根がかりがしにくいこと、潮にのせて広い範囲をさぐれることです。また、手持ちで釣るため、魚のアタリに対してすぐに対応が可能で、魚に主導権を与えずにやり取りを開始できます。この点で他の仕掛けと比較して、根魚や青物に対しては大きなアドバンテージになると思います。逆にデメリットとしては、人の多い釣り場では広く流すことができないので、頻繁に仕掛けを回収することになり、エサが弱りやすいこと、重いオモリを使わないので遠くに投入することが難しいことです。

エレベーター仕掛け

先にオモリを投入して、あとからエサをつけた仕掛けを投入する釣り方で幅広い層をさぐることができる釣り方です。この仕掛けのメリットは、最もエサが弱りにくい投入方法であること、遠投の面でも他の仕掛けに比べて圧倒的に遠投ができること、表層から底の方までの広いタナをさぐることができること、仕掛けを固定できるので、頻繁に仕掛けを動かす必要がないこと、エサは自由に泳ぎ回ることができるので、弱りにくいことです。かなりメリットの多い釣り方と言えます。デメリットとしては、飲み込ませる感じでないと、ハリスがフリーで固定されていないため、アワセた時に針に力が伝わらずにフッキングしない恐れがあること、オモリは遠くにあっても、沖にエサが泳いでいかない時は近場しか探れないということです。

胴付き仕掛け

泳がせ釣りのぶっこみ仕掛け


主に底近くを狙う釣り方になるので、ヒラメや根魚を狙うのに適した仕掛けで、市販の泳がせ釣りの仕掛けは、この胴付き仕掛けが多いです。メリットとしては、仕掛けをピンポイントで固定できるため、エレベーター仕掛けと同じく仕掛けを頻繁に動かして他人の仕掛けと絡まないように調整する必要がないこと、ハリスが固定されているため、アワセた時にしっかりと針に力を伝えられること、エサの小魚の状態がわかりやすいことです。デメリットとしては、岩礁帯では根がかりをすることがあること、また、小魚が泳ぎ回ると仕掛けが絡む割合も増えることです。この仕掛けの場合は、道糸にPEを使うことをオススメします。PEは伸縮しないので、小魚の動きが竿に伝わりやすく、エサが活きているのか、死んでいるのかの状況がわかりやすいです。

泳がせ釣りの仕掛けの強度

堤防からの泳がせ釣りでは、大型の青物もかかるため、仕掛けもそれに見合う強度が必要です。ハリスは、フロロ5号以上、針はチヌ針8号以上を使用したいところです。また、針が大きいと重いため、その負荷に耐えられずにエサが弱ってしまうこともあります。そのため、小魚の大きさによって、針の大きさは柔軟に変えていったほうがよいでしょう。場合によっては、チヌ針の5号程度まで落とす必要があります。

針の本数は、エサの大きさとメインのターゲットにあわせて、1本にするか、2本にするかを決めます。メインのターゲットが、青物であれば1本、ヒラメであれば親針と孫針の2本針にしています。1本針仕掛けと2本針仕掛けの親針には、チヌ針8~10号、孫針に丸セイゴ17号を使っています。孫針にトリプルフックを使用するケースもありますが、これも重い針なので、どのサイズを使用するかは、エサの大きさとの兼ね合いになります。ハリスはフロロ5号を基本にヒラマサやクエの可能性があれば10号にしています。

堤防からの泳がせ釣りのエサの活かし方

堤防からの泳がせ釣りで使うエサを活かしておく方法は、バッカンにエアーポンプを使う方法、水汲みバケツに入れて海水につける方法、スカリに入れて海水につける方法の3種類があります。

バッカンにエアーポンプ

バッカンに海水を入れてエアーポンプで酸素を補給して小魚を活かしておく方法です。酸素を補給していても、日光による水温の上昇や小魚の排泄物などによる水質の悪化に注意をしていないとすぐに小魚は死んでしまいます。水温と水質を適正に保つため、定期的に海水の入れ替えが必要です。また、電池の残量の管理も必要です。

水汲みバケツ

メッシュのフタ付きの水汲みバケツに小魚を入れて海水につけておく活かしかたです。

水汲みバケツ


海水につけておくだけで、水の入れ替えなどは必要ありません。ただし、バケツを海から引き上げる時が非常に重く、重労働となります。また、テトラや岩などがある場所では、潮の流れでテトラに絡むこともあるため、常に注意しておく必要があります。

スカリ

目の小さいスカリに小魚を入れて海水につけておく活かし方です。

スカリ


水汲みバケツ同様、海水につけておくだけで放置できます。また、スカリをあげるときも水が抜けるので重労働とはなりません。最もオススメの方法です。ただし、スカリもテトラや岩があるところでは、潮の干満や流れによって、テトラに引っかかったりするので注意が必要です。

泳がせ釣りの活きエサが弱る原因と対処方法、オススメの活かし方を下記記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。

堤防からの泳がせ釣りのエサの付け方

主なエサの付け方は3種類あります。小魚の大きさや狙う魚種によっては、2本針とした方が、針がかりが良くなることがあります。また、エサの小魚が13㎝以下の場合は、もう一本針をつけると小魚が弱りやすいので親針のみの1本針にした方がよいと思います。

背がけ

背中に針を通すつけ方で最も一般的な方法です。エサが外れにくい付け方で、遠投したい場合に向いています。

泳がせ釣りの背がけの付け方


鼻がけ

鼻がけは、小魚の鼻にかける付けかたです。硬くないので、外れやすく、遠投にはむいていません。胴付き仕掛けでは、エサが外れるので使うことはないと思います。

泳がせ釣りのエサの鼻がけ


口かけ

上あごと下あごを貫通させると、口から海水を取り込みにくく弱りやすいので、上あごの固い部分にかけるとよいと思います。このつけ方もエサが外れにくい付け方です。

2本針

小魚のサイズが大きく2本針にする場合は、親針を口に掛け、孫針をお尻のあたりにつけるとよいと思います。

泳がせ釣りのアジの2本針の付け方


特にヒラメ狙いの場合で、小魚が少し大きい場合は、2本針として孫針を使う方が良いと思います。その場合、孫針は肛門付近から針を入れて、内臓を傷つけないように身の部分を通して、針先を出しています。この部分に針をつけるのは、ヒラメはアジのお腹と尾ひれの間くらいに噛みついてくることが多いためです。

泳がせ釣りの活きエサへの針の付け方は下記記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。

堤防からの泳がせ釣りの釣り方

小魚をつけた仕掛けを投入するときは、ふわっとした感じで投げるとエサがすっぽ抜けないと思います。ウキ釣り仕掛けの場合は、ウキの動きを見て、他の人の仕掛けと絡まないように注意しながら仕掛けを操作します。エレベーター仕掛けの場合は、オモリを投げた後、エサをつけたハリスのスナップを道糸にかけます。この時、竿先を高くあげたほうが、エサは沖に泳いで行きやすくなります。その後は、糸ふけを取って、ドラグを緩めてまちます。

泳がせ釣りで釣った座布団ヒラメ


胴付き仕掛けの場合は、投入後は、糸ふけを取って竿が少し曲がるくらいに調整し、ドラグを目いっぱい緩めます。ちょっとひっぱったらすぐに糸が出るくらいでちょうどいいです。青物やエイがかかった場合は、竿ごと持っていかれます。ドラグを緩めていてもです。なので、アタリがあれば竿をすぐに手にとれる場所で待機しておく必要があります。また、アタリは竿の動きとドラグ音でとるので、鈴は必要ありません。私には、鈴をつけることにはなんのメリットも感じられないのでオススメしません。

堤防からの泳がせ釣りのアタリとアワセのタイミング

ウキ釣りであれば、ウキが見えなくなるまで待ってから大きくアワセます。エレベーター仕掛けと胴付き仕掛けの場合は、アタリの出かたによってアワセのタイミングを変える必要があります。

青物やスズキのアタリ

青物やスズキは吸い込み系のバイトで竿ごと一気に持っていく派手なアタリの出方をするので、一呼吸いれて一気にあわせて主導権を渡さないようにすることが重要です。糸の出る勢いは、青物、エイ、スズキ、マゴチ、マトウダイの順番に感じます。

ヒラメのアタリ

ヒラメは、最初のアタリで竿が大きく曲がり、ドラグから糸も出ます。この時はヒラメがアジを咥えている状態ですので、あわせてもスッポ抜けの確率が高いです。次のアタリまでしばらく待つことからヒラメ40などと言われます。ヒラメは、一度目のアタリでアジを咥え、そのままアジが弱るのを待っています。アジが弱ってから飲み込みます。飲み込んだら、ヒラメは移動しますので、竿が再度大きく曲がり、ドラグも鳴って糸が出ていきます。あわせのタイミングはこの2回目の大きなアタリの時です。

根魚のアタリ

根魚は、ヒラメと同じように竿が曲がってドラグも鳴ります。下から喰いあげて、底に戻る時がアタリのでた時だと思われます。ヒラメと思って、待ち続けると、次のアタリもなく、根に入られていることがあります。根魚とヒラメのアタリの見分けは非常に難しく、エサの投入地点に根が多いかどうか、根魚の実績があるかどうかで、判断することになります。

その他の魚のアタリ

小さなアタリがあって、あまり引き込まないときは、アナゴやエソの可能性があります。ヒラメと同じようにしばらく待っても、次のアタリがない時は、そっと竿を引っ張って、魚が付いているかきいてみて(確認してみて)、ついていたら合わせるのが良いと思います。

アワセのタイミングを下記記事にまとめていますのでよろしければ、ご覧ください。

堤防からの泳がせ釣りのエサのかじられ方

エサのかじられ方で、どのような魚が寄っているのか推測することができます。

頭の後ろに噛み跡がある場合は、ほぼアオリイカです。

アオリイカにかじられたアジ


通常の泳がせ釣りの仕掛けでは、ほぼ釣れないため、仕掛けを変更すべきです。

全体がボロボロのケースは、吸い込み系のバイトをする魚です。

泳がせ釣りで吐き出されたアジ


青物であれば、飲み込むため、マゴチのケースが多いと思います。マゴチは、エサを咥えたまま、かなりの距離を泳ぐため、フッキングが難しいターゲットです。

ヒラメにかじられたアジ


するどい歯で噛まれたあとがあれば、ヒラメです。ヒラメは同じところに投げると再度食ってくるケースも多いため、急いで、仕掛けを投入するとよいと思います。

堤防からの泳がせ釣りのコツ

堤防からの泳がせ釣りでは、エサを投入したあとは、頻繁に仕掛けをあげると小魚が死んでしまうので、あまり仕掛けを動かさない方が良いです。また、エサが死んでいたら釣れないので、常に元気にエサが泳いでいる状況としていることが重要です。そのため、小魚の大きさと針の大きさによって、弱るまでの時間が異なりますが、概ね30分程度でエサを付け替える方が良いと思います。

堤防からの泳がせ釣りに必要な道具

堤防からの泳がせ釣りで使う竿とリールの他に、活きエサを活かしておくためのスカリ、現地でエサを調達するためのサビキ釣りの仕掛け一式とアミエビなどの撒きエサ、撒きエサを入れるバッカンやバケツ、大きめのタモが必要です。タモ枠は50㎝だと座布団ヒラメや大型青物、エイがかかったら取り込みは困難を極めます。最低でも60㎝あったほうが、取り込みがスムーズに行くと思います。この他に釣れた魚を活かしておくためのスカリかストリンガー、持ち帰るためのクーラー、締めるためのナイフやハサミが必要になります。

堤防からの泳がせ釣りまとめ

泳がせ釣りは、難しいテクニックを必要としないけど、大物が釣れる非常にわくわくする釣り方です。この記事では、泳がせ釣りのタックル、仕掛け、アジの付け方、アタリとアワセ、道具類などを紹介しました。私なりのノウハウも紹介できたかなと思います。この記事が皆さんの参考になり、メモリアルフィッシュを釣る助けになれば幸いです。

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 キャンプは、2010年にファミリーキャンプデビューしました。 釣りは 、子どもの頃から好きで、ハヤ釣りから始めバス釣り、フカセ釣り、メバリング、ショアジギなどエサ釣り、ルアー釣り問わずオカッぱりからの釣りをいろいろやってます。

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