バクダン釣りの仕掛けと釣り方の紹介

2022/04/19

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バクダン釣りと呼ばれる釣り方があります。昔は、常連のおじいさん達がやっていて、堤防からクロを釣りまくっていたので、教えてもらったりしました。最近は、やっている人をあまりみかけませんので、絶滅危惧の釣り方です。ただ、真夏でもクロが結構釣れるので知っておいても損はない釣り方であると思いますし、いろんなご当地釣法のようなものを知っておくことも釣りの引き出しのひとつにもなると思いますので紹介します。

バクダン釣りの概要

バクダン釣りとは、紀州釣りなどのウキダゴとか呼ばれる釣りや筏などからの掛かり釣りを指している場合もありますが、ここでは、コイの吸い込み釣りのようにたくさんの針をエサである団子に埋め込んで釣るやり方をいいます。まあ、団子エサを使う釣りを爆弾釣りと呼んでいる人が多いと思います。私は、筏からの掛かり釣りはやってませんが、ヌカ団子ではない団子での紀州釣りはやっているので、紀州釣りとは別の釣り方として紹介します。

バクダン釣りの対象魚

釣れる魚は、主にクロで、大きさとしては手のひらサイズから足裏サイズまでが多いです。他では、カワハギやウマズラもかかりますし、アジ、チヌ、メバル、バリあたりが多いです。珍しいところでは、底を釣っているのでキス、カレイやヒラメもかかることがあります。当然、エサ取りのフグやベラ、木っ端クロ、チャリコ、バリの子、ボラ、スズメダイ、ネンブツダイなんかも良く釣れます。団子に寄ってきた魚のすべてがターゲットと言えると思います。

バクダン釣りの仕掛けで用意するものと作り方

仕掛けとして用意するもの

・伊勢尼7号

・ハリス2号

・中通しオモリ1号

・1号負荷の棒ウキ

・磯竿1号程度

・2500番くらいのリール

仕掛けの作り方

ハリスに伊勢尼7号を結び、30㎝くらいでカットします。カットした方にもハリを結びます。30㎝くらいのハリスの両端にハリがある状態です。

この写真のような感じです。これを3本作ります。

ハリスは、長さをなるべく揃える必要があります。そして、束ねたハリスの真ん中あたりでわっかを作って下の写真のように結びます。

コイ釣りの吸い込み仕掛けをイメージしてもらったら分かりやすいと思います。この釣り方では、フグもかかるので、ハリスに傷がついた時のことを考えて、予備を準備しておくことをおすすめします。竿は、1号程度の磯竿、リールは2500番程度で道糸は2~3号くらいを使います。道糸に遊動の棒ウキ、中通しオモリをつけて、写真の左のわっかに直結したら完成です。スナップサルカンで結んでもOKです。

バクダン釣りで使うエサと投入方法

エサは、アミとパン粉を混ぜて固めたものです。他に集魚剤を入れることも考えられますが、アミとパン粉で十分釣れます。このアミとパン粉を固めた団子がマキエとツケエの両方を兼ねます。分量としては、一回の釣行で、アミ大にパン粉3㎏程度が目安かと思います。これに海で調達した砂か小石や砂利を加えます。でないと、団子が沈みません。硬さは両手で握って形が崩れなければOKです。大きさは、ゴルフボールより少し大きいくらいの大きさです。固めたエサの中にさっき作った仕掛けの針先が外向きになるように埋め込んで、投入です。投入は、そのまま竿で投げ込むか、手で投げるか、ヒシャクを使うかです。地元では、竿での投げ込み派、手投げ派が多かったですが、私はヒシャクを使ってました。ヒシャクを使う方が、すっぽ抜けないのでよいと思いますが、最近のヒシャクはカップ部分が小さいものが多いのでカップの大きいものがあれば使えると思います。

自分は大昔に買ったカップのでかいヒシャクを使った下の写真のような手作りヒシャクを使ってます。横にフカセ釣り用のヒシャクを置いているので比べてもらったらカップの大きさがわかると思います。

バクダン釣りのウキ下とアタリの出方

ウキ下は、底とんとんでやるか、ハリス部分を少し底にはわせるかのどちらかです。底を狙わずに浮かせてやる方法もありますが、チヌやヒラメがかかる確率があがること、大きな魚は底の方にいることが多かったりすることから、底を狙う方をお勧めします。また、団子の重みでウキが沈んでいくのでウキの負荷や団子の大きさを考慮して調整する必要があるので底を釣ったほうが簡単です。また、底を釣るといっても、底とんとん、底ぴったりくらいの方がアタリが出やすいです。自分がやる場合はウキ下の調整が面倒なんでハリスを30㎝くらい底にはわせています。投入直後に団子の一部がばらけます。さらに、沈む途中でも団子がばらけていくので、表層付近のエサ取りはそこで足どめされます。アジとかは表層にとどまることが多いです。底のほうまで追ってくるのはクロが多いです。しかし、底の方に大型魚が寄ってきてたら、小さい魚は追ってきません。団子は底まで届くので確実に底の大型を狙えます。大型が寄ってきてなかったら、小物祭りになります。その時は耐える時間帯になります。

アタリは、結構、ウキが消し込むことが多いです。また、一度、ウキが沈んでから、浮いてきて、再度、沈んでいくとか、いろんな動き方をします。なので、合わせるタイミングが難しいですが、針が多いので、ウキが勢いよく消えていけば合わせる感じで良いとおもいます。

バクダン釣りの特徴

この釣りでは、口にハリがかりしなくても針が多いから腹とかのスレでかかったりもします。また、木っ端クロの2,3匹が一度にかかったりもします。とにかく、ツケエとマキエ兼用のアミをパン粉の団子に寄ってきた魚をすべて狙う釣り方になります。なので、嫌っている人もいますが、なんでもいいから釣りたいとか、口でも腹でもかかればOKと思っている人にはお勧めの釣り方です。あまりにもエサトリが多いときに有効な場合が多いですし、フカセではエサが持たないときでも釣果に恵まれたりします。一時は、私の地元ではメジャーな釣り方だったときもありますし、有効な釣り方ではあると思います。欠点は、手や竿、リールが汚れることと団子を握りすぎたら、握力がなくなったり、腱鞘炎になったりすることでしょうか。ただ、それ以上に釣果があがることが多い釣りだと思います。

この釣りでは一度に何匹もの魚がかかることは珍しくありません。私は巨ボラを2匹同時にかけたことがあります。浮いてくるまでは、すごい大物と思ってめちゃくちゃ期待してました。ギャラリーも集まってきて、マダイとか青物とかざわついていたんですが、ボラのダブルが見えた瞬間に失笑されました。私も苦笑いでした。

この釣りが強い時もありますが、ウキ下の調整が大変なんで、最近は、やってません。また、やっている人も見たことがありません。おそらく九州ローカルな釣り方なんでしょう。エサ代は1,000円程度と安くあがるわりにクロ狙いでは良く釣れる釣り方なので、フカセに飽きた人とか近場の堤防でクロを釣りたい人にお勧めの釣り方です。


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 キャンプは、2010年にファミリーキャンプデビューしました。 釣りは 、子どもの頃から好きで、ハヤ釣りから始めバス釣り、フカセ釣り、メバリング、ショアジギなどエサ釣り、ルアー釣り問わずオカッぱりからの釣りをいろいろやってます。

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