泳がせ釣りでは、活きエサの有無が釣りの成立を左右します。そのため、活きエサを活かしたままキープしておくことは、泳がせ釣りの最重要項目です。また、泳がせ釣りで釣果をのばすには、活きエサの活きの良さを保つ必要があります。
泳がせ釣りをこれから始めてみようと思った時に、こんな悩みはありませんか。
- 活きエサが弱る原因とその対策は何か。
- 活きエサを活かしておくためには何が必要なのか。
この疑問に泳がせ釣りを子供の頃からやってきた私が、泳がせ釣りの活きエサが弱る原因とその対処方法を解説します。併せて、活きエサを活かしておくために必要なものと、私が普段やっている活きエサの活かし方も紹介します。
泳がせ釣りの活きエサが弱る原因
泳がせ釣りの活きエサが弱る原因は、以下の4点です。
- 酸素が不十分であること。
- 水温が上昇すること、低下すること。
- 水質が悪化すること。
- 水量と比較して活きエサが多すぎること。
これらの活きエサが弱る原因を除去することは、活きエサの元気の良さをキープするために必要です。
酸素が不十分
活きエサは、バッカンや水汲みバケツなどに入れておくことがありますが、バッカン中の海水の酸素濃度が低くなると弱ります。エアーポンプで酸素を送り込むか、定期的な海水の入れ替えを行う必要があります。
水温の上昇と低下
水温の上昇は油断していると対応が遅れがちになります。バケツなどは、日光に当たっていると、割とすぐに温度があがります。曇りでも水温があがるので注意が必要です。また、冬の朝マズメ前などは、外気温が5℃以下の時とかは、逆に水温が低下しすぎて弱ることがあります。これも、定期的な水の交換が必要です。
水質の悪化
釣りあげた活きエサはバケツの中で食ったマキエとかを吐いたりします。また排泄することもあります。これらの要因で、バケツの中に活きエサが多いとすぐに水が濁ってきます。この濁りでも活きエサが弱ってくるので注意が必要です。
活きエサの密度
活きエサの密度ですが、一般的には、海水1リットルあたりに活きエサは1尾と言われていてます。活きエサの数が多い場合だけでなく、活きエサの個体が大きいと数が少なくても弱ってくる印象があります。容量に対する活きエサの密度が関係していると思われ、活きエサが大きいと水が多くあった方が良いと思います。
これらの要因に適切に対応すれば、活きエサが弱ることなく元気に泳いでターゲットにアピールしてくれます。ただ、どこまで手間や費用をかけるかといえば、お手軽で安いものが一番と思います。そこで、私が普段、やっている方法を紹介します。
泳がせ釣りの活きエサを活かすバッカン
バッカンは、持ち運びに便利で釣り場以外で活きエサを調達した場合に活躍します。また、テトラや磯などの釣り場で水汲みバケツやスカリを使えないような場所でも関係なく使えることが大きなメリットです。当然、酸素ポンプとの併用になります。なお、バッカンは丸いかたちの方が活きエサが同じ方向に泳ぐため、四角のものよりも活きエサ同士がぶつかって弱ることが少なくなるそうです。
バッカンは、水温の上昇・低下の防止、水質の悪化防止のため、定期的な水の入れ替えが必要です。また、ポンプの電池容量に注意が必要であり、予備の電池などを準備しておく必要があります。最近では、酸素を発生させる釣用のグッズもあります。
泳がせ釣りの活きエサを活かす水汲みバケツ
水汲みバケツでも上にメッシュのフタが付いているものは、活きエサを活かしておくのに利用できます。陸上に置いて、定期的に水の入れ替えを行うこともできますが、フタを閉めで活きエサを入れたまま、海中に落としていた方が楽です。海中に入れておくことで、水質管理、水温管理、酸素管理などの煩わしい管理から解放され、メンテナンスフリーで活きエサの活きの良さをキープできます。水汲みバケツの欠点は、海からの引き上げが重労働なことです。私は23㎝のものを使っていますが、結構な重さになります。中に入れる活きエサの数の目安は、海中にバケツをいれている時は、最大で20匹くらいです。海中にバケツがない時は5~10匹程度で常に水温、水質の変化、酸素量に注意しておく必要があります。具体的には、15分以上の放置は全滅の恐れがあります。
泳がせ釣りの活きエサを活かすスカリ
スカリは、目の小さい網のことで、アジを中に入れて海水に浸けておくだけで、酸素の供給、適切な水温の維持と水質悪化の防止ができるからとってもお手軽です。愛用していますが、アジを20匹程度キープしても弱っていません。また、海から引き上げる時も水が抜けるので軽くて扱いやすいです。
しかし、テトラの釣り場や磯などでは、スカリのロープを固定できなかったり、波や干満による水位の変化でスカリが岩場やテトラに挟まれたりすることがあり、最悪、スカリが破れることもあります。港内などの障害物のないところでしか使えないデメリットがあります。
オススメの活きエサの活かし方
活きエサを確保するためにサビキ釣りを行いますが、漁港を移動しながら釣り歩くこともあります。また、テトラの上から釣ることもあるため、サビキ釣り中は、水汲みバケツにアジを入れ、5匹くらいになったら、スカリに移しています。スカリまでが遠い場合は、5分おきくらいにバケツを海中に入れて、活きエサを維持しています。
私の活かし方として、スカリと水汲みバケツを併用していますが、スカリをメインにしています。理由は、いつも行く釣り場では、港内側には障害物がなく、スカリをいれておいてもトラブルがないためです。また、スカリは、海からの引き上げが軽いことと、アジをたくさんいれても弱りにくいと感じているからです。
まとめ
泳がせ釣り活きエサの弱る原因と対処方法を紹介しました。あわせて、活きエサを活かしておくためのものとして、バッカンと酸素ポンプ、水汲みバケツ、スカリを紹介しました。餌の存在は、釣りの成立を左右します。うっかりして餌が死んだら、マズメ中だろうと帰るしかなくなるため、注意が必要です。
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