良く行く釣り場がテトラだと、どのようなフィッシングシューズであれば安全に釣りができるのか悩むことがあります。さらに、フィッシングシューズには様々な形状、ソール(靴底)のタイプがあります。テトラで滑らないことに重点を置いた場合には、どのようなフィッシングシューズを選べばいいのでしょうか。
テトラで滑らないフィッシングシューズとは
テトラで滑らないかどうかは、フィッシングシューズのソールの素材と形状によります。
結論からいうと、フィッシングシューズのソールにハイパーVソールという素材を使用しているものを選べば間違いありません。
テトラで滑らないハイパーVソール採用のフィッシングシューズ
ハイパーVソールは日進ゴムが開発したソールです。開発元の日進ゴムで販売しているスニーカータイプのフィッシングシューズが、最もオススメです。乾いたテトラ、濡れたテトラ、ゴツゴツしたテトラ、新しいすべすべしたテトラのいずれでも、しっかりとグリップします。テトラの平らな部分だけでなく、斜めになった部分でも足の裏全体が吸い付くような感じがして、安心してテトラにたてます。滑らないだけでなく、軽く、耐久性もあります。
ハイパーVソールは、作業靴扱いなので、ホームセンターなどで扱ています。店頭では、つま先に芯のある物が売られていることが多いです。釣りでは芯は不要なので、芯なしがよいです。店頭ではなかなか見かけないので、探す手間を考えると購入は通販が早いです。
大手メーカーのダイワでもVソールを採用したフィッシングシューズがあります。こちらは、サンダルようなつくりになっていて、夏場によさそうです。
フィッシングシューズのソール
フィッシングシューズには様々なソールがあります。それぞれの特徴を見ておきます。
ラジアルソール
一般的な長靴や、アウトドア用のシューズに採用されているソールです。平らな岸壁や堤防では、問題ないですが、必ずしも平らではないテトラの上では、接地面が小さめでグリップせずに滑るのでオススメしません。
スパイク
ソール部分にピンがあり、磯用のシューズにも採用されていて、一般的なフィッシングシューズのイメージがありますが、テトラでは滑ります。テトラとの接地面がピンになるので、グリップしません。磯のようなデコボコの地形やテトラがゴツゴツしている時はグリップします。また、海面に近い所でテトラの表面に藻が付いていたり、ノリが付いているような場合でもグリップすることがあります。あと、足が疲れます。
フェルトソール
ソールがフェルト素材となっている靴は、水中の岩やコケがついた岩でも滑りにくいため、渓流釣りや鮎釣りに利用されています。濡れたテトラでも滑りにくいですが、新しめの乾いたテトラではグリップしません。
フェルトスパイク
ソールがフェルト素材になっていて、スパイクのピンもあるタイプで、最も汎用的な性能があります。フェルトシューズとスパイクシューズの両方のメリットがあります。乾いたテトラ、濡れたテトラ、ノリのあるテトラにも、グリップします。しかし、一般的には、ソール部分が固いのでふんばりがききにくいことがあります。
釣行の時はすべて、このフィッシングシューズを履いています。現在3代目です。1回あたりの釣行時間を4時間として年間の回数を50回とすると、年間200時間、2012年から愛用しているので2500時間以上はこのフィッシングシューズで釣りをしています。一度も事故がないことがこのフィッシングシューズの性能を表しているといってよいと思います。
そうはいってもこのシューズでも滑る場合があります。
テトラの中でも、コンクリートに使われている石がむき出しになっている部分は、つるつるになっていてグリップしないため、滑ります。また、干潮で潮位が下がった時のテトラでは、海苔が生えていることがあります。茶色や緑色の海苔やコケが生えているところは滑ります。
他にもテトラの上に砂が残っている、マキエがこぼれている場合は、滑ることがあります。
テトラの上に異物がないか、海苔などが生えていないか、よく確認することが必要です。
まとめ
ライフジャケットが落水後の安全対策であるのに対して、そもそも落水しないための対策が滑らないフィッシングシューズを履くことです。今回の記事が、フィッシングシューズを選ぶ際の参考になれば幸いです。安全に釣りを楽しむためには、どのようなフィッシングシューズを選んだとしても、その性能を過信せずに、ノリの生えたような茶色のテトラにはのらないようにするのが良いと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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