堤防からの泳がせ釣りのタックルと仕掛け

2024/02/23

how to 泳がせ釣り 泳がせ釣り講座

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泳がせ釣りは、堤防から青物やヒラメを気軽に狙える釣り方です。サビキ釣りのついでにできるので、関心のある方も多いのではないでしょうか。


泳がせ釣りで釣ったブリ


しかし、いざ始めてみようかなと思ったときに、こんな悩みがありませんか?

  • 竿やリールはどんなものを選んだらいいのか?
  • ラインや針は?

この記事では、長年堤防からの泳がせ釣りをやってきた管理人が、堤防からの泳がせ釣りのオススメのタックルを紹介します。

堤防からの泳がせ釣りのタックル

既に、ショアジギングタックルやシーバスタックルをお持ちであれば、流用は可能です。ヒラメだけなら、エギングタックルでもいけると思います。ただし、ショアジギング用のタックルでは、竿が3m程度なので、ウキ釣り仕掛けは操作がしづらいと思います。

また、竿やリールが傷だらけになる恐れもあるので、できれば泳がせ釣り用に竿とリールを揃えたほうが良いと思います。

堤防からの泳がせ釣りのタックルでオススメの竿

堤防で泳がせ釣りをする時は、小魚をつけた仕掛けを投げる必要があります。この時、なるべく長い竿のほうが、小魚にダメージの少ないフワッとした投げ方ができます。また、竿が長い方が、ウキ釣り仕掛けを操作しやすいこと、仕掛けを遠投しやすいこと、パワーもあることから、長めの磯竿をオススメします。磯竿の3号または4号がよいと思いますが、3号の方が少し柔らかいので、泳がせ仕掛けの投入はやりやすいと思います。また、柔らかい分、エサの食い込みも良いと思います。4号の方は、3号よりもパワーがあるので、やり取りの時に強引に底をきることができ、キャッチする確率が高まると思います。

竿の長さですが、4.5mか5.3mのどちらかが良いと思います。4.5mの方は、短い分、とりまわしがしやすいです。5.3mの方は、遠投がしやすく、やり取りの際に足元に障害物などがあっても避けやすいです。

具体的なオススメの竿は、ダイワとシマノのエントリーモデルながら使いやすく、コスパ最高といえるモデルを紹介します。ダイワは、リバティクラブ磯風、シマノはホリデー磯です。

堤防からの泳がせ釣りのタックルでオススメのリール

リールは、PE2号か3号が200m、またはナイロン5号か6号が150m巻ける大きさのもので、ドラグを緩めたら簡単にラインが出るものが良いです。この釣り方でのリール選びの重要事項は、ドラグの部分で、ドラグを緩めたら、抵抗なくラインが出ていくものを選んでください。ラインの出が悪いと、竿ごと海に持っていかれてしまいます。

こちらも具体的なオススメのリールは、ダイワとシマノのコスパ最高のモデルを紹介します。シマノはセドナ、ダイワは、レブロスです。大きさはどちらも5000番でよいかと思います。

堤防からの泳がせ釣りのタックルで必要なもの

堤防からの泳がせ釣りのタックルでは、竿、リールの他にも様々なものが必要となりますが、その中でも最重要なものがランディングツールです。泳がせ釣りでは、堤防からでも80㎝を超えるブリサイズの青物が食ってきます。せっかくのチャンスでも、最後の取り込みがうまくいかないと釣りあげることができません。

タモ枠は最低でも60㎝、70㎝あれば十分かと思います。また、ジギング用のオーバル型のタモ枠でも良いと思います。

タモの柄、ランディングシャフトは、良く行く釣り場の足場の高さで考えればよいと思います。汎用性が高いのは5mです。

この最後の取り込み用の道具はケチってはいけません。竿やリールはエントリーモデルでもタモの柄、ランディングシャフトは、中級品以上の購入を強くオススメします。

堤防からの泳がせ釣りの仕掛け

泳がせ釣りの代表的な仕掛けは3種類です。どの仕掛けにも、メリットとデメリットがあり、対象魚と釣り場の状況によって仕掛けを使い分けるのが良いと思います。

堤防からの泳がせ釣りのウキ釣り仕掛け

ウキ釣りは、仕掛けにウキをつけてアタリをとり、主に中層で、青物やスズキを狙うのに適した釣り方です。また、ウキ下を深くすると、ヒラメや根魚も狙うことができます。


堤防からの泳がせ釣りのウキ釣り仕掛け


この仕掛けのメリットは、根がかりがしにくいこと、潮にのせて広い範囲をさぐれること、仕掛けの位置やアタリが分かりやすいことです。また、ウキ釣りは基本的に竿を手に持って釣るため、魚が喰ってきたときにすぐに対応が可能で、根魚や青物に対して初動で後手にまわることが少ないと思います。

逆にデメリットとしては、人の多い釣り場では広く流すことができないので、頻繁に仕掛けを回収することになり、活きエサが弱りやすいこと、重いオモリを使わないので遠くに投入することが難しいこと、横風が強いとウキが流されてうまく流せないこと、沖から手前に流れてくるあて潮の時は手前しか流せないことです。

このウキ釣り仕掛けが生きる状況は、沖に向かって払い出しの流れがある時、底が岩礁帯で根がかりが頻繁に発生するポイントを狙っている時だと思います。

堤防からの泳がせ釣りのエレベーター仕掛け

エレベーター仕掛けは、先にオモリを投入して、あとから活きエサをつけた仕掛けを投入する釣り方です。この仕掛けは、中層から底付近まで幅広いタナを探れるため、対象魚は、青物からヒラメや根魚まで幅広く狙うことができます。

この仕掛けのメリットは、最も活きエサが弱りにくい投入方法であること、表層から底の方までの広いタナをさぐることができること、仕掛けを固定できるので頻繁に仕掛けを動かす必要がないこと、活きエサは自由に泳ぎ回ることができるので弱りにくいことです。

デメリットとしては、ハリスがフリーで固定されていないため、アワセた時に針に力が伝わらずにフッキングしない恐れがあること、オモリは遠くにあっても、活きエサが潜っていかないと近場の表層しか探れないこと、仕掛けが絡みやすいことです。

この仕掛けは、活きエサが潜っていかないと釣りにならないので、活きエサの状況に気を付け、潜っていかないときには、スナップのところにオモリをつけたり、活きエサそのものにオモリをつけるなど、強制的に潜らせる必要があります。具体的には、スナップのところにはナス型オモリの1号をつけたり、ハリスの途中に2Bくらいのガン玉をうったり、活きエサのお腹に2g程度のジグヘッドをつけたり、ヤエン釣り用の腹オモリをつけるなどが対処方法になります。

道具を使わない方法としては、活きエサのうきぶくろから空気を抜く方法があります。人差し指と親指で胸ビレあたりを抑えてスライドさせる感じで空気を抜きます。かなり強めにやるとちょうどよいと思います。

このエレベーター仕掛けが生きる状況は、遠くのポイントを狙いたい時、活きエサをあまり確保できなかったためなるべくエサを長持ちさせたい時です。

堤防からの泳がせ釣りの胴付き仕掛け

胴付き仕掛けは、主に底近くを狙うので、ヒラメや根魚を狙うのに適した仕掛けです。


堤防からの泳がせ釣りの胴付き仕掛け


この仕掛けのメリットは、仕掛けをピンポイントで固定できるためエレベーター仕掛けと同じく仕掛けを頻繁に動かして他人の仕掛けと絡まないように調整する必要がないこと、ハリスが固定されているためアワセた時にしっかりと針に力を伝えられること、活きエサの小魚の状態がわかりやすいことです。

デメリットとしては、岩礁帯では根がかりをすることがあること、仕掛けが絡むことが多いことです。

この仕掛けは、どのような状況にも対応しやすい汎用性の高い仕掛けです。ちなみに青物もアオリイカも狙いたい時は、ロデオという針が付いた仕掛けをオススメします。

堤防からの泳がせ釣りの仕掛けの針の本数

針の本数は、メインのターゲットにあわせて、1本にするか、2本にするかを決めます。活きエサを一口で飲み込む青物やクエなどがメインのターゲットであれば、1本針とします。メインターゲットがヒラメの場合は、一口でエサを飲み込むことが少ないため、親針と孫針の2本針にしています。また、エサの大きさによっても、針の本数を変えています。概ね活きエサの大きさが、15㎝以上あれば、2本針とし、それ以下であれば1本針としています。

堤防からのお泳がせ釣りの仕掛けでオススメのライン

ラインは、PEとナイロンがありますが、ウキ釣り仕掛け、エレベーター仕掛けではナイロンをオススメします。ウキ釣り仕掛けでは、ウキ止めの糸をラインに結ぶ必要があり、PEだとウキ止め糸が滑りやすいため、ナイロンが良いと思います。ただし、リーダーにナイロンを結び、ウキ下分くらいの長さを取れているのであれば、そのまま利用できます。エレベーター仕掛けでは、PEとスナップの摩擦が大きくなり、活きエサを潜らせにくいので、PEよりも滑りのよいナイロンをオススメします。

逆に胴付き仕掛けでは、PEをオススメします。胴付き仕掛けでPEをオススメする理由は、PEは、ナイロンに比べて伸びがないので、活きエサの動きが竿先に伝わりやすく、活きエサが活きているのか、死んでいるのかが分かりやすいです。

なお、おすすめしたダイワとシマノの竿はガイドがPEに対応していないため、気になる方はナイロンにした方がよいと思います。

PEを使用する時、リーダーはどうする?と疑問がありますが、私はリーダーは結ばずにPEからサルカンに直結しています。このやり方でブリやデカいヒラメ、エイ、クエをあげているので結節強度は問題ないと思います。既にリーダーを結んでいて、20lb以上であれば、そのまま使って問題ないと思います。

PEは、2号か3号でよいと思います。ナイロンは、5号か6号でよいと思います。具体的には、ナイロンでは、サンラインの磯スペシャル遠投カゴを、PEではYGKエックスブレイドアップグレイドをオススメします。

堤防からの泳がせ釣りの仕掛けでオススメのハリス

ハリスは、底が砂地で障害物がなかったり、ヒラメが主なターゲットであれば、フロロカーボン5号を使っています。ヒラマサやクエなどが釣れる可能性があり、沈み瀬などがあれば、フロロカーボンの10号にしています。ちなみに、75㎝のヒラメをあげたときは、針は完全に飲まれていましたが、フロロカーボン4号で問題なく釣り上げられています。フロロカーボンは、クレハのシーガーをオススメします。

堤防からの泳がせ釣りの仕掛けでオススメの針

活きエサにとって、針は負荷となり、大きいとその重さで活きエサが弱りやすくなります。針の大きさは、活きエサの大きさや元気の良さをみてから決めるのがよいと思います。

1本針仕掛けの場合の針は、チヌ針8~10号、2本針仕掛けの場合の親針には、チヌ針8号、孫針に丸セイゴ16号を使っています。丸セイゴの方が、細いため、活きエサが弱りにくいです。

孫針にトリプルフックを使う仕掛けもありますが、ヒラメ狙いでは有効な仕掛けです。ただし、トリプルフックは重いため、活きエサへの負荷が大きいです。そのため、活きエサがある程度大きく、弱りにくいこと、活きエサの数を十分に確保できていることなどの条件を満たした時の使用が良いと思います。

堤防からの泳がせ釣りのウキ釣り仕掛けのウキ

ウキ釣り仕掛けのウキには、視認性が求められます。また、活きエサが沈んでしまわないだけの余浮力が必要です。いろいろなウキが市販されていますが、泳がせ釣り用の活きエサをサビキ釣りで釣る時に使ったウキをそのまま使うのが良いと思います。6号ウキであれば、3号程度の中通しオモリをつけるとよいと思います。オススメは、視認性に優れた釣研の遠投カゴサビキです。

堤防からの泳がせ釣りのエレベーター仕掛けのスナップ

エレベータ仕掛けのスナップには、強度と絡みにくさが求められます。スナップ付きサルカンかルアーで使うスナップのどちらかになると思います。通常のスナップ付きサルカンでは、強度的に不安なので、ルアー用のスナップを使っています。オススメは、カルティバ耐力スナップです。

堤防からの泳がせ釣りの胴付き仕掛けの捨て糸

捨て糸は、ナイロンの3号を使っています。ここはすぐに切れた方がいいので、ボビン巻で安いものを使っています。また、オモリは、5~10号を使っています。アジが小さい時は軽めのオモリで、アジが大きい時や遠投したい時、流れが速い時は10号を使っています。

堤防からの泳がせ釣りのタックルと仕掛けのまとめ

この記事では、管理人が泳がせ釣りで使っている竿やリールを中心にオススメを紹介しました。記事で紹介した竿やリールは、コストパフォーマンスに優れたモデルであり、新しく買っても、総額で2万円くらいだと思います。エントリーモデルですが、きちんと手入れすれば、10年くらいは使うことができるように丈夫につくられています。この記事が泳がせ釣りでタックルに悩む人の参考になれば幸いです。

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 キャンプは、2010年にファミリーキャンプデビューしました。 釣りは 、子どもの頃から好きで、ハヤ釣りから始めバス釣り、フカセ釣り、メバリング、ショアジギなどエサ釣り、ルアー釣り問わずオカッぱりからの釣りをいろいろやってます。

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