北部九州には、マキエ、ツケエともにパン粉でグレ(クロ、メジナ)を狙うパン粉釣法なるものが存在します。日本全国に様々なその土地ならではの釣り方が存在しますが、パン粉釣法もそんなご当地釣法のひとつです。
パン粉釣法は、エサ取りの活性が高く、通常の集魚剤やアミ、オオキアミが入ったマキエやオキアミのツケエではエサ取りを寄せ過ぎて本命が釣れない時に効果を発揮します。この記事では、パン粉釣法について、マキエ、ツケエ、釣り方、時期などについて解説します。
パン粉釣法とは
パン粉釣法は、マキエ、ツケエともに、パン粉を使って、グレ(クロ、メジナ)を狙う釣り方です。パン粉に反応するエサ取りは、ほぼいないので高水温期のエサ取りの活性が高い時期に本命が釣りやすいです。とはいえ、エサ取りがまったくかからないことはありません。私の経験では、アジ、チャリコ、スズメダイが喰ってきてショックを受けたことがあります。
パン粉釣法で釣れる時期
パン粉釣法は、産卵後の回復期を過ぎた6月頃からのいわゆる梅雨グレ(グロ、メジナ)狙いの時に見かけることの多い釣り方です。グレ(クロ、メジナ)が釣れる時期は全部パン粉釣法もできますが、いわゆる寒グレ(グロ、メジナ)の時期はエサ取りもいないため、普通のフカセ釣りのほうが、いいです。
パン粉釣法のマキエ
基本的にマキエは、全てパン粉です。少量の集魚剤や麦を追加する人もいます。
パン粉の分量の目安ですが、1回の釣行で6kgくらい使います。マキエの作り方は、海水を入れてよくかき混ぜます。一部がべちゃべちゃにならないよう、少しずつ海水を加えていくのが良いです。少し乾燥しているくらいがちょうどいいです。また、途中で乾いてくるので、海水を追加することも必要です。
パン粉釣法のツケエ
ツケエはパン粉を丸めて固めたものです。食用のほうが、練りやすいので、マキエ用とは別にしています。チヌ用とかで使う練りエサと同じくらいの硬さが目安です。練りすぎて硬くなると食い込みが悪くなります。
パン粉釣法の仕掛け
通常のフカセ仕掛けで、タナが1ヒロ程度の浅いタナを釣りますので固定式の方がやりやすいと思います。私は、昔ながらの2段ウキでスタートしています。浮かせて釣るのが基本ですが、浮いてこない時は、軽い負荷のウキに変えて、ウキ止めまできたらウキも一緒に沈めて釣っています。
パン粉釣法の釣り方
パン粉をひたすら撒きます。あまり沖に撒く必要はありません。最初は魚が寄ってくる感じがしませんが、辛抱強く撒いていると、グレ(クロ、メジナ)の群れが乱舞するようになります。そうなってから竿を出します。グレ(クロ、メジナ)がパン粉を食べているタナにあわせて浮き下を調節し、マキエと同調させるようにします。マキエもツケエも白いので見やすいです。
パン粉釣法のメリット
メリットとしては、エサ取りの活性が高い時にエサ取りをかわし、本命のグレ(クロ、メジナ)を狙って釣りやすいことが挙げられます。また、集魚剤やオキアミを使わないのでエサ代が安くあがることもあげられます。
パン粉釣法のデメリット
デメリットらしいものはあまりありませんが、あえていえば、グレ(クロ、メジナ)不発の場合は、ボーズになります。
まとめ
パン粉は、撒いてもエサ取りを集めないのでエサ取りの多い時期は理にかなった釣法です。エサ代も安くあがるし、近所の堤防でも釣果があがるのでおすすめです。
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