小アジ(マメアジ)の投げサビキ釣り(ウキサビキ釣り) 釣り方と自分だけ釣れない場合の対象法

2025/08/11

how to

小アジは、様々な釣り方で狙えますが、サビキで釣るのが最も手軽で釣りやすいと思います。
この記事では、サビキ仕掛けにウキを付けて釣るウキサビキとか投げサビキと呼ばれる釣り方を紹介します。


投げサビキ釣りで釣った小アジ


サビキ釣りとは

サビキ釣りは、サビキと呼ばれるエビなどに似せた疑似エサのハリのたくさんついた仕掛けをアミエビの入ったコマセの中に落として、アミエビに寄ってきた小アジなどの魚を釣る釣り方です。

投げサビキ釣り、ウキサビキ釣りとは

投げサビキは、サビキ仕掛けにウキを付けた釣り方です。サビキ仕掛けを投げることで、広範囲に探ることができます。また、ウキを付けることで狙うタナを一定にすることができ、魚がかかったことが視覚的に分かりやすくなります。


投げサビキ仕掛け


投げサビキ釣りに適した竿とリールと道糸

竿

サビキ釣りは、針のついたサビキ仕掛けが長いので、あまり短い竿だとあつかいが難しくなります。4m以上の2号くらいの磯竿が扱いやすいと思います。

なお、一般的に磯竿は外ガイドです。初心者のうちは、リールに巻いている道糸が竿先のガイドに絡むことが原因で竿先が折れたり、仕掛け全体が絡んだりするトラブルが頻繁に起こります。道糸を竿の中に通す中通し竿(インターラインロッド)にすれば、このトラブルは激減します。

リール

リールには様々な大きさがありますが、2500番くらいの大きさのリールであれば、3号くらいのナイロンの糸を150mくらい巻くことができます。このサイズが最も使いやすいと思います。

道糸(ライン)

リールに巻く糸を道糸とよびます。糸の種類は、ナイロン、PE、フロロ、エステルなどがあり、それぞれに特徴があります。初心者からベテランまで、最も扱いやすいのはナイロンです。糸の太さも3号が丁度よいと思います。

投げサビキ釣りの仕掛け

投げサビキは、ウキ止め、シモリ玉、スナップ付きサルカン、からまん棒、サルカンの順番に仕掛けを準備し、サルカンにサビキ仕掛けを取り付けます。スナップ付きサルカンにウキを付け、仕掛けの一番下にコマセを入れるカゴを付けると完成です。




ウキ止めとシモリ玉

ウキ止めゴムとウキ止め糸の2種類のウキ止めがありますが、糸の方をオススメします。ゴムは竿のガイドに干渉してズレやすいためです。

スナップ付きサルカンの部分をシモリペットで紹介されているケースもありますが、スナップ部分が錆で腐食してウキが流される惨事を経験したことがあるため、オススメしません。また、カラマン棒は、つけていないと仕掛け投入時などにウキとサビキ仕掛けが絡みやすくなります。

サビキウキ

大きめのサビキウキを使うのがよいと思います。サビキウキには、号数が記載されています。6号以下の大きさが丁度良いです。


ウキサビキ釣りで使うウキ


コマセカゴ

サビキ仕掛けの下にコマセカゴをつける下カゴ式と上にコマセカゴをつける上カゴ式があります。下カゴの方がコマセやカゴの重さで重心が下に来ますので、投げやすいです。一方で、上カゴは、コマセがサビキ仕掛けに落ちていくので下カゴよりも釣りやすい部分がありますが、コマセカゴが仕掛けの真ん中にあり、サビキ仕掛けの下にオモリがあるため、仕掛けを投げるときに仕掛け全体が回転するようなことが起こって、そのまま絡んだり、コマセと仕掛けがずれたりします。投げやすさを考えると下カゴをオススメします。


投げサビキ釣りで使うコマセカゴ


コマセカゴの大きさ

サビキウキの号数に合わせてコマセカゴの大きさを決めてください。ウキが4号であれば、下カゴは小を、6号であれば中をあわせてください。

コマセ(マキエサ)

コマセカゴに入れるコマセ(マキエサ)は、アミエビと呼ばれる冷凍エサです。アミエビに加えて、コマセ(マキエサ)の増量と水分調節のため、パン粉を少し入れるとよいと思います。集魚剤等は、必要ないと思います。サビキ釣りでは、アミエビだけしか使っていない方が良く釣れることが多いです。


溶かした冷凍アミエビ

冷凍のアミエビは、釣り場では解凍した状態で使います。そのため、釣行の前に水汲みバケツに水を入れて、アミエビの入ったビニールごと水につけて溶かします。または、現地で海水を汲んで、同じように溶かします。ある程度、溶けたら、足で踏みつけて砕く、または、マゼラーと呼ばれる道具で刻んだりします。

アミが溶けたら、なるべく水気を切ります。その方が手にべたつくことが少なくなります。

コマセカゴへの入れ方

私は、普段は素手でコマセカゴにアミエビを入れていますが、冬の寒い時はビニール手袋を使っています。直接触りたくない場合は、食器のスプーン、コマセ入れ用のスプーンを使ったりします。また、パクカゴと呼ばれるコマセカゴ自体で挟み込んでコマセを入れるカゴも売られています。

コマセカゴ

洗濯ばさみのようにカゴの上部の突起の部分を指先でつまむと、カゴにあるギザギザの線のところでふたつに割れます。



コマセを挟むことで手を汚さずにコマセをカゴに入れることができます。

投げサビキ釣りの釣り方

サビキ仕掛けを投げて、着水し、コマセカゴが沈んでいく時にコマセが海中に撒かれます。この最初のコマセで釣れない場合は、竿を大きくあおって仕掛けを引っ張ってコマセカゴを一度、浮かせて再度沈めます。この動きでコマセカゴに残っていたコマセが、再度、海中に撒かれます。3回やるとコマセカゴの中のコマセがなくなるので回収します。

基本的にはこれの繰り返しです。

釣り初めは、小アジを寄せる為に、頻繁に投入したほうがよいです。

アタリと合わせ

小アジがサビキにかかると、ウキがぴょこぴょこしたり、ウキが一気に沈んでいくなどのアタリがでます。一呼吸おいて、竿をたてて慌てずにゆっくりとまいてきます。アジの口は弱いため、強くアワセたり、リールをゴリ巻きしたりすると口がキレでばらしてしまいます。

小アジの投げサビキ釣りのシーズン

小さなマメアジが、釣れだすのは水温が上がってきてからです。6月頃が目安になると思います。9月頃までは釣れますが、それ以降はいつまで群れがとどまるかは、年によって異なります。去年は釣れたけど、今年は全然だめとかよくあります。事前に釣行場所に近い釣具店に情報を確認する方が良いと思います。




投げサビキ釣りで小アジをたくさん釣るためのコツ

連掛けを狙う

サビキには針がたくさんついているので、なるべくたくさん針にかけたいですよね。

2匹目、3匹目を意図的に狙うことができます。

やり方は、1匹かかっても、そのまま待っていると、他の針にも小アジがかかります。

コマセとサビキ仕掛けを同調させる

サビキ釣りでたくさん釣るコツは、アミエビのコマセとサビキ仕掛けを同調させることです。小アジはアミエビを食べようとやってきますので、そのアミエビとサビキ仕掛けが一緒のところにないと針にかかりません。

周りが釣れているのに自分だけが釣れない時の原因と対処法

コマセと同調できていない

コマセと仕掛けの同調のコツは、仕掛けの投げ方にあります。仕掛けを投入する時に頭の上からまっすぐに竿を振り下ろすと下カゴの着水点付近にサビキとウキが一緒に着水します。横から投げると、下カゴとサビキ仕掛けが離れて着水します。着水時がもっとも多くのアミエビが海中に撒かれますので、そのアミとサビキ仕掛けが離れていると、魚は喰ってきません。

コマセの集魚力が低い

サビキ釣りは、コマセで寄せて釣るので、周りと比べてコマセに集魚力がなければ、自分のところに小アジが寄ってこないので釣れません。経験上、冷凍のアミエビのみのコマセが一番集魚力が高く、よく釣れます。最初にコマセを作る際に、アミエビの純度の高い部分を残しておき、パン粉等が混ざっている部分を使わないようにすれば、改善すると思います。

タナ(深さ)が違う

周りの人で釣れている人のタナ(深さ)を注意して観察し、同じ深さにあわせます。尋ねると教えてくれることも多いと思います。釣り場では、深さをヒロの単位でいうことが多いです。1ヒロは両手を横に広げた長さのことで、概ね身長と同じくらいになります。

基本的にアジは深い層にいることが多いですが、活性があがると浅いタナでもあたってきます。自分のサビキ仕掛けでどの針にかかってきたのかを毎回確認し、上の方の針にばかりかかるようであれば、ウキ下を浅くするなどの調整を行ったほうがよいです。

周りの人と投入している距離が異なる

周りの人が投げている周辺に群れが集まっています。その地点から離れると、アタリが遠のきます。同じくらいの投入点となるように調整すると良いと思います。

潮上で釣っている

潮の流れでコマセは上流から下流に向かって流れて行きます。そのため、コマセを使う釣りでは潮下が有利になります。小アジの群れの規模が大きい時はあまり関係ありませんが、群れの規模が小さい時は、潮下が有利です。潮下の人ばかり釣れるようであれば、釣り場が混んでなければ、潮下に移動すると良いと思います。

デカい魚がよってきた

さっきまで小アジがよく釣れていたのに急に釣れなくなることがあります。周囲の人たち全員が釣れなくなったら、小アジを捕食するような大きな魚のブリやヒラメなどが寄ってきている可能性があります。活きた小アジがいれば泳がせ釣りで狙ってみるとよいでしょう。

まとめ

小アジの投げサビキ釣り(ウキサビキ釣り)の仕掛けや釣り方を紹介しました。また、周りの人は釣れているのに自分だけが釣れない時の原因と対処法も解説しています。この記事が釣行の参考になれば幸いです。

自己紹介

自分の写真
 キャンプは、2010年にファミリーキャンプデビューしました。 釣りは 、子どもの頃から好きで、ハヤ釣りから始めバス釣り、フカセ釣り、メバリング、ショアジギなどエサ釣り、ルアー釣り問わずオカッぱりからの釣りをいろいろやってます。

QooQ